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フロントガラスの交換費用と修理代、ヴェルファイアならどっちがおトク?

■ガラパゴス化
2007年にアップル社から「iPhone」がアメリカで販売開始されて
以降、世界中でスマートフォンが爆発的に普及しました。

多聞に漏れず日本でもスマートフォンの普及率は2014年時点で
4割近くにまで達しています。

これに伴い従来の携帯電話(フィーチャーフォン)は「ガラケー
(ガラパゴス携帯電話)」と呼ばれ、高齢者やビジネスマンなどを
中心に根強い人気はありますが、年々その利用者数は減って
きています。

では、なぜフィーチャーフォンはガラパゴス携帯と呼ばれるの
でしょうか。

そもそもガラパゴスとは、南米のエクアドルから西900kmほどの
海上にある大小多数の島からなる「ガラパゴス諸島」のことを
指しています。

日本列島など他の島々の多くが元々大陸と陸続きであったのに
対して、ガラパゴス諸島は海底火山の噴火により形成された群島で
あり、大陸から切り離された歴史を持たないのです。

そのため固有種が多数存在し、独自の生態系を形成しており、
チャールズ・ダーウィンがここを訪れた時に「進化論」の着想を得た
ことでも有名です。

フィーチャーフォンは国内の事業者ごとに仕様が違っており、
事業者間での互換性は無く、一部の例外を除いては海外に
輸出されることもありませんでした。

スマートフォンの多くはグローバルモデルであったため、それに
比して日本国内のみで発展・流通してきたフィーチャーフォンは
「ガラパゴス携帯」と呼ばれるようになったのです。

■自動車業界にも・・・
日本の自動車業界においても「ガラパゴス化」は着実に進んで
います。

その最たるものが「軽自動車」と「ミニバン」で、結婚するまでは
税金などの維持費が安い「軽自動車」に乗り、結婚して子供が
出来ると3列シートの「ミニバン」に乗り替える、実際にこのような
人も多いと思います。

日本国内では高い人気を誇っていますが、海外では「セダン」や
「SUV」の方が人気があります。

そもそも「軽自動車」の規格は日本独自のものであり、排気量が
660ccに制限されていることが「軽自動車」の世界進出を阻んで
いるのです。

BMW社の『ミニ』やメルセデスベンツ社の『スマート』などヨーロッパ
でも、都会の道路事情や駐車事情からコンパクトカーには高い
需要があります。

しかし郊外を走るとなると力不足であり、フリーウェイでは時速
100km以上での走行となるためエンジンの負担の大きさも懸念
材料となってしまいます。

また「ミニバン」と聞いて思い付く人気車種は『アルファード』や
『エルグランド』など国内メーカーのものばかりで、日本でこれだけ
高い人気があるにも関わらず海外のメーカーは「ミニバン」を市場に
ほとんど投入していないのです。

海外で「ミニバン」と言えば商用の運搬車やタクシーとして
使われているものがほとんどで、ましてや日本のように高級車
としてのイメージもありません。

「軽自動車」にしても「ミニバン」にしても機能性や室内空間を
充実させるためにそのフォルムは多くのものが箱型になっています。

この箱型のフォルムがヨーロッパなどではマンガチック、悪く言うと
ダサイと捉えられて、自家用車としては抵抗があるようです。

■脱ガラパゴス
日本国内では少子化が進み、かつては自動車メーカーにとって
大きな客層であった若者の間では「クルマ離れ」も深刻になって
います。

また中古車市場の拡大や製造技術の向上によって自動車寿命が
伸長したことから国内市場の先細りが懸念されており、自動車
メーカーにとっては海外特に新興国への進出が生き残りへの鍵と
なり、そのためには「脱ガラパゴス」を果たさなければなりません。

「軽自動車」に関しては、既にコンパクトカーとしての潜在能力は
海外でも高く評価されており、車体のデザインと排気量の問題だけと
なっています。

日本国内でも排気量をもっと大きく出来るように軽自動車規格の
変更が以前から議論になっていますが、それを実現すると
「軽自動車」に対する優遇税制や高排気量化に伴う価格高騰という
国内の問題が発生するというジレンマもあります。

一方「ミニバン」は、2015年年明け早々にトヨタから
フルモデルチェンジした『アルファード』と『ヴェルファイア』の販売が
開始されました。

これらの新型車はトヨタの幹部が「グローバル目線で開発した」と
語るように、道路事情に関係なく快適に走れるようにサスペンション
やタイヤサイズなどが改良されています。

海外でミニバンが人気が低いのは性能が否定されているからでは
なく、一般に商用車としてしか認知されていないからです。

トヨタが新たに開発した2車種によって「ミニバン」の性能の高さを
見せつけ、世界市場に「ミニバン」の新たな価値が生み出される
ことを期待したいと思います。

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