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ヒビの入ったフロントガラス、修理代はいくら?

■自動車のガラス
自動車のフロントとリアやサイドでは、実は違うガラスが使われて
いるのです。

リアやサイドに使われているガラスは主に「強化ガラス」と言われる
硬いガラスで、通常の板ガラスと比べると3倍以上の強度があり、
万が一割れた場合には細かい粒状に砕ける特性を持っています。

一方フロントには、ポリビニール・ブチラールという柔軟性に富み
簡単に破れることのない樹脂で出来たフィルムを2枚のガラスの
間に挟んだ「合わせガラス」が使われています。

1987年9月より前に生産された自動車に関しては、フロントにも
「強化ガラス」が使われていますが、それ以降に生産される自動車
には「合わせガラス」を使用することが法律により義務づけられ
ました。

「合わせガラス」の構造は簡単に言うと「防弾ガラス」と同じであり、
高速走行中に小石がぶつかってもガラスを貫通することは
ありません。

ちなみに政府専用車などの要人が乗る自動車に使われている
「防弾ガラス」は、間に挟むフィルム素材がより強化されている
「合わせガラス」が数枚重ねられています。

また「強化ガラス」よりもヒビが入りやすいということはあるものの、
万が一の場合でも視界が保てるように、弾性があってヒビは
入っても割れにくく、粉々になることもありません。

■ヒビが入ってしまったら
高速走行中にフロントガラスに小石がぶつかっても、小石が
貫通したりガラスが割れたりすることはありませんが、ヒビは
入ります。

もしフロントガラスにヒビが入ってしまった場合には、そのヒビが
どんなに小さいものであろうと放置してはいけません。

フロントガラスは走行中常に時速数十kmの風圧を受けており、
小さなヒビが知らないうちに大きくなってしまうのです。

また温度差や振動によってもヒビは大きくなってしまいます。

例えば、夏場に洗車しようと冷たい水をかけたり、冬の朝に凍り
付いたフロントガラスにお湯をかけたりすることでもヒビは大きく
なります。

夏場・冬場問わずエアコンをガンガンにかけることで車内と外気の
気温差が大きくなったり、工事中や舗装されていないデコボコの道を
走った時の振動でもヒビは伸長してしまいます。

フロントガラスにヒビが入っていると車検に通らず、ヒビの大きさが
2.5cm(500円玉ぐらい)以下であれば、専門業者に修理して
もらうことが出来ますが、それ以上になるとフロントガラスの交換と
なってしまいます。

修理であれば2万円以下で収まることが多いですが、交換となると
作業工賃を含めて10万円前後は覚悟しなければいけません。

よってフロントガラスにヒビが入った場合にはすぐに修理して
もらわないといけませんが、例えその日に修理してもらえるとしても
そのまま放置せずに応急処置はしておきましょう。

応急処置をしておかないとどんな小さなキズであっても
修理することが出来なくなることもあります。

まずヒビ割れから内部に雨などの水分やほこりなどが入らない
ようにビニールテープを貼ります。

この時、セロハンテープやガムテープでは水分を通してしまうので
必ず水分を通さないものを使ってください。

撥水剤や撥水効果のあるウォッシャー液は、ガラス内部に被膜が
出来てしまいヒビ割れを修復することが出来なくなるので、ヒビが
入った後には絶対に使わないようにしましょう。

また夏場で修理まで自動車を炎天下に置いておかなければ
いけない場合には、空気の膨張によって内側からガラスに圧力が
かかってしまうので、ほんの少しだけ窓を開けておいてください。
(盗難などの危険もあるので開けすぎには注意しましょう)

■自分で直せる?
カー用品店などに行くとフロントガラスの補修キットが売られており、
自分で直すことが出来ないわけではありません。

ただし補修キットを使って自分で直すには条件が非常にシビアに
なります。

修復材のレジン(リジン)という物質は紫外線を浴びることで
硬化するので、作業するにはよく晴れた日でないといけません。

しかしレジン(リジン)は紫外線を浴びるとすぐに硬化し始めるので、
直射日光を避けて日陰で作業してください。

またキズの中に少しでも水分が残っていると補修材が十分に硬く
ならないので、雨降りの翌日や湿度が高い日も作業が出来ないと
いうことになります。

補修材を硬化させるための乾燥時間を含めても1時間ぐらいで
作業は終わります。

ただし注意しなければならないのは、カー用品店に売っている
補修キットをプロが使っても完璧に補修することは出来ないらしく、
素人であればなおさらで、キズ口を広げないようにするものと
考えておいてください。

また補修キットを使った後で、専門業者に修復を依頼してもやり直し
出来ないことが多いそうなので、自動車を長く乗り続けようと
考えている場合には補修キットは使わずに専門業者に相談する
ようにしてください。

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