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凹んだプリウスのボンネットを交換すると費用はどのぐらい?

■歴史の幕を開いたプリウス
21世紀の足音が大きくなり始めて20世紀の終焉へのカウント
ダウンに入った1990年代、自動車メーカーは新世紀に対応した
クルマ作りへの展望を明確にする必要に迫られていました。

国内最大の自動車メーカーであり、世界に冠たるトヨタでも「21世紀
のクルマ」の開発が1992年から社内でも極秘裏に始まりました。

設計や生産技術など各部門の精鋭が集まったプロジェクト・
チームによって進められた開発は急速な進展を見せ、3年足らずで
最終的なデザインがほぼ決定します。

最大の問題は搭載するエンジンで、当初は従来比で50%アップ
即ち1.5倍の燃費向上を目指して高出力でかつエネルギー効率の
高いD-4エンジンを改良して搭載する計画でした。

しかし上層部から至上命題として、目標値として100%即ち従来の
自動車の2倍の燃費向上を達成せよとの指令が出されました。

従来型エンジンの改良では決して達成するは出来ない数字であり、
プロジェクト事態が暗礁に乗り上げるかと思われた矢先、以前から
トヨタで研究・開発が進められていた「ハイブリッドシステム」の
実用化が現実味を帯びてきたのです。

そして1995年に開催された東京モーターショーにおいて、
「ハイブリッドシステム」を搭載した「プリウス」がお披露目されました。

従来比100%アップの燃費を初めとして改善点は多数残されており、
世界初の量産型ハイブリッド専用車として市場へのお目見えは
1997年12月まで待つこととなります。

ハイブリッドシステムを搭載した自動車としては破格の安さでは
ありましたが、当時200万円を越える販売価格は同クラスの主力
車種カローラと比べて60万円以上も高額であり、話題性に比した
ヒットとはなりませんでした。

初代では年間販売台数は2万台を超えることはありませんでしたが、
2003年9月に二代目プリウスが発表されると翌2004年の販売
台数は2003年の3倍超と大幅に大幅に増加します。

さらに2004年頃からは次第にガソリン価格が高騰し始めたこと
から燃費の良いハイブリッド車への関心が高まりもあって販売
台数を伸ばし続け、三代目が発表された2009年5月にはついに
月間販売台数で1位を記録しました。

2010年12月まで実に20ヶ月連続で首位を守り続け、年間販売
台数においても2009年から2012年まで4年連続1位を記録する
大ヒットとなったのです。

これにより、ハイブリッドカーのパイオニアとしてさらに後の
電気自動車や水素自動車に繋がる次世代エコカーの先駆者として、
名実ともに歴史に名を刻むことになりました。

■ハイブリッドカーのメリット
プリウスの登場以降、急速にハイブリッドカーの普及が進み、
他メーカーからも発売されるようになって今や自動車業界において
ハイブリッドカーが主流となりつつあります。

低速走行時には電気モーターを使用することで、ガソリン車と
比べて燃費が遥かに良くまた排出される有害物質も大幅に
低減されることはよく知られていますが、ハイブリッドカーの更なる
進化形でもある電気自動車や水素自動車と比べても利点が
あるのです。

電気自動車や水素自動車を普及させるためには電気スタンドや
水素スタンドといった新たなインフラの整備が必要となりますが、
ハイブリッドカーはガソリンを使用する高速走行時に充電がされる
ため外部からの給電を必要とせず、既存のガソリンスタンドでの
燃料補給だけで済みます。

■ハイブリッドカーのデメリット
しかし利点ばかりではハイブリッドカーにもデメリットはあります。

ガソリン車と電気自動車の両方の特性を備えているためシステムが
複雑であり、通常であれば走行に影響のない軽い事故でも自走
不可に陥りやすく、またメーカー側の意図せぬ欠陥や不具合に
よってリコールが発生する可能性も高くなっています。

システムが複雑である分使用している部品が多くなり、
ハイブリッドカーの製造や廃棄に掛かるコストと環境面への影響は
ガソリン車よりも大きくなってしまいます。

実際に稼働している間はガソリン車よりも遥かに環境に良いので、
トータルで見るとハイブリッドカーの方が環境へ与える影響は
少ないのですが、こと製造・廃棄だけを切り取って見ると
ハイブリッドカーの方が環境には悪いということになってしまうのです。

さらにインバータや駆動用HVバッテリーなどの交換が、
短期間ではないにしても定期的に必要となり、また部品には
レアアースや産地に偏りがあるレアメタルが使用されているので
車両価格や部品の値段が高騰しやすく、コスト面でのデメリットと
言えます。

ハイブリッドカーの特徴の一つでもある、モーター走行時の
静音性が逆に歩行者への危険に繋がっているとの指摘もあります。

これらのデメリットは現在では解消されつつあったり、技術の進歩に
よりこの先解消されるはずです。

この20年近くに渡りエコカーの最先端で有り続けたハイブリッドカー
ですが、電気自動車や水素自動車の登場によりその座を譲ることに
なりましたが、今度はガソリン車に代わって日本自動車業界の
主役として役割を果たすことになります。

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