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SUVであるハリヤーのバンパー修理費はどのくらい?

■一度は終わったブランド
1997年に従来高速走行での空気抵抗を全く考慮しない角張った
デザインが一般的であったSUVの概念を打ち破る、流麗なフォルム
を持ったトヨタのハリヤーがデビューしました。

SUVの外観と乗用車ベースで高級車のような快適性を持ち合わせ、
プレミアムクロスオーバーSUVという新しいジャンルを確立するほど
の人気を博しました。

また本来のSUVの使用目的である砂浜や丘陵地での走行を想定
しているSUVユーザーがそれほど多くないということで「都会的かつ
洗練されたスタイル」を持たせ、日本の道路事情からサイズを
小さくし手頃な価格に抑えたことも功を奏し、初年には年間5万台
近くを販売しました。

メーカーは一躍トヨタブランドの人気車種となったハリヤーを、
高級車志向の層への販売拡大を狙って、2009年にレクサスRXと
車名を改めレクサスブランドから販売することにしたのです。

レクサスブランドは2005年に日本で立ち上げられた当初、トヨタで
不人気であったアリストやアルテッツァをフルモデルチェンジ、車体を
大きく高級化して販売しており、「トヨタの不人気モデルを回収・化粧
直しして高級ブランドとしてショールームに並べている」と揶揄されて
いました。

そこにトヨタで大人気車種となったハリヤーを投入し販売を拡大する
ことで、レクサスブランドの浸透させ、マイナスのブランドイメージを
払拭する狙いがあったものと思われます。

しかしアリストやアルテッツァ同様レクサスRXも従来のハリヤー
よりも車体が大きくなったことで日本の駐車事情に合わなくなり、
値段を上げたことでユーザーの中でブランドと値段の釣り合いが
取れなくなったことで販売台数は伸びませんでした。

トヨタ自らの失策に加え他の国内メーカーが同コンセプトの車種を
用意しなかった(出来なかった?)こともあって、かつてハリヤーに
よって確固たる地位を築いたクロスオーバーSUVというジャンル
への需要は無くなりかけていました。

自らの失策で手放した需要を再び取り戻すべく、トヨタは2012年に
旧ハリヤーの生産を終了させ、2013年末にフルモデルチェンジ
した新生ハリヤーを再デビューさせたのです。

車体の大きさを元に戻し、レクサスRXでは一番下のグレードでも
400万円以上からだった価格も200万円台後半からと手頃な
価格にしました。

この結果レクサスRXでは最高でも年間9千台足らずまで落ちた
販売台数が、販売初年を大きく越える6万台以上の販売数を記録し、
消えかけたクロスオーバーSUVの需要をひとまず取り戻すことに
成功しました。

■ハリヤーのメンテナンス
ハリヤーは、悪路にも対応できる車高の高さと足回りに高級セダン
並の快適性を持ち合わせたクロスオーバーSUVとして国内だけ
でなく世界にも大きな影響を与えました。

スポーツカーメーカーの代表とも言えるポルシェが、カイエンという
車種を販売し始めたことからもその影響力の大きさが覗えます。
(ポルシェはカイエンをSUVとは言っていませんが実質的にはSUV
に分類される自動車です。)

そんなハリヤーはどのようにメンテナンスをすればいいのか、
故障しやすい箇所を見ていきたいと思います。

まずハリヤーハイブリッド仕様の電動ウォーターポンプに故障が
起こりやすいようです。

この電動ウォーターポンプの軸受けが摩耗することでハイブリッド
システムへの冷却水の供給が不十分となってしまい、電動アシスト
の停止やハイブリッドシステムの故障へと繋がります。

次にステアリングアングルセンサーの不調も多いようです。

これが故障しても運転には直接影響はありませんが、モニター
自体が用をなさなくなり、バックガイドモニターを使用している場合
には駐車時に影響が出ます。

そして旧モデルのハリヤーではヘッドライトに水が入ってしまうことが
あるようです。

ヘッドライトの交換となると5万円プラス工賃、一式交換となると
10万円プラス工賃と高額な修理費用が掛かりますので、早めに
ヘッドライト上部にゴムや防水テープを貼ったり、呼吸キャップを
交換するなどの防水対策をしておきましょう。

それ以外には、油圧ホース内面に穴が開くことによってオイル
漏れが起きたり、燃料ポンプの不具合によるエンスト、パワー
ステアリングポンプ用のベルトが外れるなども多くあるようです。

ボディの修理として多いのは、やはりバンパーの修理・交換だと
思います。

元々バンパーは緩衝材であるためヘコみやすく、少しぶつけた
だけでへコんでしまいます。

ディーラーでのバンパーヘコミへの対応はほとんどの場合は交換
となり、工賃込みで6万円程度、車体の骨格部分まで損傷が
及んでいる場合には工賃込みで10万円程度掛かると思われます。

交換せずに現物対応する場合には、ヘコミ修理と塗装で5~6万円
程度掛かり、ディーラー以外の修理業者であっても同程度の
修理費が掛かるものと思われます。

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